白い浴室のバスタブの中で、茶色の短毛の中型の犬が、青い服を着た人に上から体を洗われている様子。人の顔は写っておらず、手前に植物の葉が見える
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犬のシャンプーの頻度とやり方。肌をいたわる基本とコツ

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シャンプーの頻度に、ひとつの正解はありません。毛の長さや質、肌の状態、生活環境によって、愛犬に合う頻度は変わります。洗いすぎても、洗わなさすぎても、肌に負担がかかることがあると言われています。

この記事では、頻度の考え方と、おうちで洗うときの基本の流れ、嫌がるときの工夫、肌が気になるときの対応をまとめました。

シャンプーの頻度は、どう考える?

「どのくらいの頻度で洗えばいいの?」と、迷う方は多いと思います。まず知っておきたいのは、頻度は「何日に1回」と一律には決められない、ということです。次のようなポイントが関わります。

  • 毛の長さや質: 毛が長い子、からまりやすい子、皮脂が多い子などで違います。
  • 肌の状態: 乾燥しやすい子、敏感な子、皮膚にトラブルを抱えている子は、特に配慮が必要です。
  • 生活環境: 外で遊ぶことが多いか、室内中心か。汚れやにおいの度合いで変わります。
  • 季節: 汗や湿気の多い季節と、乾燥する季節では、肌の状態も変わります。
  • 年齢や体調: 子犬やシニア、持病のある子は、負担のかからない方法を選ぶ必要があります。

よく「月に1〜2回程度」といった目安が紹介されることもありますが、あくまで一例です。毛や肌の状態によって、大きく変わります。愛犬の毛や肌の様子、においや汚れを見ながら調整してください。

洗いすぎにも、洗わなさすぎにも気をつけて

洗いすぎると、肌が乾燥したり、皮脂が取れすぎたりすることがあると言われています。一方、洗わないでいると、汚れや皮脂がたまり、においやかゆみにつながる場合もあります。

迷うときは、かかりつけの獣医師やトリマーに、愛犬に合った頻度を聞いてみましょう。皮膚に不調がある子は、獣医師の指示を優先してください。

シャンプー以外のお手入れも、うまく使って

汚れやにおいが気になるたびに、全身を洗う必要はありません。次のような方法を、組み合わせることもできます。

  • ブラッシングで、抜け毛やほこりを取り除く
  • ぬらして絞ったタオルで、体や足先を拭く
  • 足やおしりなど、汚れた部分だけを、ぬるま湯で洗う
  • 散歩のあとに、足を拭いたり、洗ったりする

全身のシャンプーの回数を、無理に減らす必要はありませんが、肌が乾燥しやすい子には、こうした部分的なケアが役立つこともあります。

シャンプーの前に準備すること

シャンプー選びの基準

  • 犬用であること: 人用のシャンプーは、わんこの肌に合わないことがあると言われています。犬用を選びましょう。
  • 愛犬の肌質に合うか: 乾燥しやすい子、敏感な子、においが気になる子など、肌の状態に合うものを選びます。皮膚に不調がある場合は、獣医師に相談してください。
  • 香りや使い心地: 強い香りが苦手な子もいます。愛犬が嫌がらないか、様子を見ましょう。
  • 洗い流しやすさ: すすぎ残しが起きにくいものだと、安心です。

使うシャンプーは、パッケージの説明書きに従って、適切な量と方法で使いましょう。

そろえておくもの

  • 犬用シャンプー
  • 洗い桶、またはシャワーが使える浴室
  • 滑り止めのマット(浴室の床に敷く)
  • タオル(多めに)
  • ドライヤー(音や風量に慣れさせておく)
  • ごほうび

洗う前の下準備

  • ブラッシングで、抜け毛や毛玉をほぐしておく。毛がぬれると、毛玉が固まって、ほぐしにくくなることがあります。
  • 浴室や部屋を、寒くならないように整える。
  • 耳に水が入らないよう、必要に応じて、コットンなどで軽く保護する方法もあります。やり方は、動物病院で教えてもらうと安心です。
  • 食事の直後や、体調がよくないときは避ける。

子犬は、ワクチンが終わる前の時期のシャンプーの可否や、洗い方を、かかりつけの獣医師に確認してから行いましょう。

温度の確かめ方

お湯の温度も、ドライヤーの温風も、数字だけで決めず、飼い主さんが手で確かめる習慣をつけておきましょう。

  • お湯: 手首の内側や手の甲に当てて、熱いと感じない、少しぬるいと感じる程度かを確かめます。
  • ドライヤー: 自分の手に、同じ距離から風を当てて、熱くないことを確かめます。毛の根元や、地肌に近いところは、熱が伝わりやすいので、様子を見ながら使ってください。

わんこは、人より皮膚が薄い部分があると言われています。迷ったら、少しぬるめ、少し弱め、を心がけましょう。

おうちでのシャンプーの手順

1. ぬらす

  • ぬるま湯を使います。熱すぎたり、冷たすぎたりしないよう、飼い主さんの手で、温度を確かめてから使いましょう。
  • シャワーは、足元の遠いところから、体にやさしく当てます。いきなり顔や頭にかけるのは避けましょう。
  • 毛の根元までしっかりぬらします。

2. 洗う

  • シャンプーを手に取り、よく泡立ててから、体につけます。
  • 指の腹を使って、やさしくなでるように洗います。爪を立てたり、強くこすったりしないでください。
  • 背中から始めて、胸、お腹、足、しっぽの順に進みます。
  • 顔まわりは、目や耳に泡が入らないよう、特に気をつけます。濡らしたタオルで、そっと拭く方法もあります。

3. すすぐ

  • シャンプーが残らないよう、念入りに洗い流します。洗い残しは、肌トラブルの一因になることがあると言われています。
  • 脇の下、内もも、指の間など、すすぎ残しやすい場所は、特に丁寧に。
  • 水を流して、ぬるぬる感がなくなるまで流します。

4. タオルドライと、乾かし方

  • タオルで、体をやさしく押さえるように、水分を吸い取ります。ごしごしこするのは避けましょう。
  • ドライヤーを使う場合は、体から少し離して、温風が熱くなりすぎないよう、手で確かめながら使います。同じ場所に風を当て続けないようにしましょう。
  • 根元まで、しっかり乾かします。湿ったままだと、においや皮膚トラブルの一因になることがあると言われています。
  • ドライヤーが苦手な子は、音の小さい設定にする、少し離す、時間を分けて乾かす、などの工夫をしてみてください。

洗ったあとのケア

洗い終わったあとも、次の点に気をつけてあげましょう。

  • 体が冷えないよう、乾かしたあとも、しばらく暖かい部屋で休ませる
  • 耳の中がぬれていないか、様子を見る(気になるときは、動物病院で、拭き方を教えてもらう)
  • 水分補給ができるよう、水を用意しておく
  • 乾いたら、軽くブラッシングして、毛を整える
  • ぬれたまま外に連れ出さない

シャンプーのあとは、疲れて眠くなる子もいます。ゆっくり休ませてあげてください。

季節ごとの注意

  • 冬: 寒さで体が冷えやすくなります。浴室や部屋を暖めておき、洗い終わったら、すぐに乾かし始めましょう。
  • 夏: 暑い時間帯を避け、涼しい環境で行います。乾かすときも、わんこが暑すぎないよう、様子を見ながら進めてください。
  • 梅雨など湿気の多い時期: 毛が乾きにくく、根元が湿ったままになりやすいので、しっかり乾かすことを心がけましょう。

シャンプーを嫌がるときの工夫

少しずつ慣らす

いきなり全身を洗おうとせず、段階を踏んで慣らしていきましょう。

  1. 浴室に入って、ごほうびをもらう
  2. 足元だけを、ぬるま湯で軽くぬらす
  3. 慣れてきたら、体を少しずつぬらす
  4. シャンプーを使って、洗う部分を増やす

それぞれの段階で、ほめて、ごほうびをあげるのがコツです。

無理をしない

怖がって震える、暴れる、逃げようとするなど、強い拒否があるときは、無理に続けず、中断してあげてください。落ち着いてから、もう一度試すこともできます。

環境を見直す

浴室の反響する音、滑りやすい床、水の温度など、怖がる理由が環境にあることもあります。滑り止めを敷く、水の勢いを弱める、など、できることを試してみましょう。

自分で洗うのが難しいときは

おうちでのシャンプーが難しい場合は、トリミングサロンや動物病院にお願いする方法もあります。

  • 体が大きい、洗うのが大変
  • シニアや持病があり、体への負担が心配
  • 毛が長く、からまりやすい
  • どうしても、シャンプーを嫌がる

プロに任せると、安全に洗ってもらえたり、皮膚や毛の状態を見てもらえたりします。わんこの様子や、飼い主さんの負担を考えて、無理のない方法を選びましょう。

たとえば、ドライヤーの音が苦手な子は、洗うのは平気でも、乾かす場面だけサロンに頼む、という選択もあります。

まとめ

シャンプーの頻度は、毛・肌・生活環境で変わるため、愛犬の様子を見ながら調整することが大切です。犬用のシャンプーを選び、ぬるま湯でやさしく洗い、洗い残しと乾かし残しを防ぎましょう。

シャンプーは、がんばりすぎないのがコツです。次のシャンプーの日は、お湯の温度と、洗い残しのないすすぎだけ、意識してみてください。